
うつ病の治療を続けていくうえで大切なことは、「休養」「薬物療法」「精神療法」「環境改善・サポート」の4つです。
うつ病の患者さんには几帳面でがんばりすぎる性格の方が多く、休養をとるようにすすめても、ゆっくりと休養するのが難しい状況があります。心と体を休めるには、自分の気持ちだけでなく周辺の環境から見直していくことが大切です。ご家族や職場に理解・協力してもらうことも必要でしょう。家にいても休養できない場合には、入院してこれまでの環境から一時切り離すという方法をおすすめすることもあります。
薬物療法では、一般的にSSRIやSNRIなどの抗うつ薬が処方されます。何種類かある薬の中から、あなたの症状に合わせて選びます。そして服薬していただきながら症状をうかがい、薬の量や期間を調節していきます。このとき大事なのは症状の変化をできるだけ詳しく、医師に伝えていただくことです。
症状がよくなったり悪くなったりするのがうつ病の特徴です。一進一退を繰り返す病気ですので、よくなったからという自己判断で薬をやめずに、医師の指示にしたがって飲み続けるようにしましょう。また、患者さんの症状によっては服用している薬が効きにくいこともあります。その場合には医師が他の種類の薬に変更することもあります。
うつ病治療中の患者さんの7割は1年以内に治ると言われます。
ですが残る3割の人は1〜2年以上長引くことになります1)。これは、「従来の薬では効きにくいタイプのうつ病」もあるためだとも考えられます。新しい抗うつ薬の登場が待たれるところです。
うつ病が長引いている場合でも、あきらめずに治療を続ければ治る病気です。主治医と相談しながら治療の4つの柱を見直しながら、気長に治療を続けていきましょう。








